フィロソトリガー死ぬまでに

主に死生観、見えない日常を考えます。

死生観を考えれば、自殺防止になると考える。死にたい気持ちを持つあなたへ

 小さい頃、親から愛情を与えられて育てたと言われるたびに嫌悪感を感じていました。人が初めに親から受け取るはのはであると知っていたからです。

そんな少し歪んだ死生観を持っており、何か漠然とした死の恐怖を感じていました。

高校生になり、物理の先生に興味本位で「宇宙って何ですか?」と、尋ねると「宇宙とは私たちそのものだよ」と言われました。

それは、ビッグバンがあり宇宙のちりが集まり地球ができた。そこに生命が生まれ、今の僕たちが存在する。僕たちの大本は宇宙だという理論でした。つまり、母なる海ではなく、母なる宇宙だということでした。僕は感動しました。話の内容に感動したのではなく、人間は考えることをやめなければ、物事の本質に近づける生き物なのだと気付かされました。僕が先ほど話した、漠然とした死の不安も本質に近づくことで解決するかもしれないと考えました。

 そこで、哲学者の死の概念や生き様について知ることにしました。

僕は、キルケゴールの生涯と死生観が大好きです。だから、ここで触れます!(笑

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安心してください!しっかり繋げますからね!

 

彼は父が牧師で熱心なキリスト教徒でした。

幼い頃から、感性が強かったと言われています。そんな彼に、突然心を揺るがす事態が起こります。父の罪の告白を受けます。感性豊かな彼の心に激震が走りました。彼はそれを、「大地震」だと述べています。彼は酒に入り浸り欲にまみれます。しかし、信仰心に背いていると考え改心します。その後、レギーネという女性に恋をします。だか、レギーネを思うばかりに彼は婚約を破棄してしまいます。愛深き故の奇行であります。そして、絶望してしまいます。言えば、父の罪の告白から絶望の日々が続いていたのでしょう。彼を支えていたのはキリストへの信仰心でした。

 しかし、ここから彼の哲学、死生観は磨き上げられていきます。

実存主義や著書「死に至る病」などの功績を紡ぎ上げていきます。その後、彼は教会との対立、メディアとの戦いの中路上に倒れ搬送先の病院で亡くなります。

彼の死生観を表す有名な言葉があります。

「この世界から死にきる」

この言葉は、絶望の中で弱々しくも信仰心を胸に必死に生き抜いた。いや、、、死に抜いた

彼ならではの表現だと思います。

 

ここで、もう一人、、、ニーチェの死生観と生涯について話します。

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安心してください!繋げますよ!

 ニーチェの生涯はキルケゴールにとても良く似ています。違うと言えば、同じ実存主義でも彼は無神論実存主義でした。有名な言葉、「神は死んだ」で有名ですが、僕が彼の凄みはそこではないと思います。彼もキルケゴールと同じく熱烈な恋愛から2度プロポーズをして失敗しています。それでも、可能性を信じ親友と愛するザロメと3人での生活が開始します。しかし、親友とザロメができちゃいました、、、僕なら死にたくなりますが、ニーチェザロメに一緒に過ごした日々を感謝しています。彼もここから、哲学が深まり永遠回帰という死生観を発表しました。これは、何度も同じ人生を繰り返すというものです。これは、無限蟻地獄に聞こえるでしょうが違います。ここに、ニーチェの強く愛のある死生観が込められています。「私はこの人生を愛している。何度繰り返しても構わない」という、決意の表れなのです

彼は最終的に精神病を患い亡くなりました。

 

つまり、、、まとめますよ!

二人とも同じ境遇でありながら、死生観が違います。しかし、二人の死生観は生きた証でありどちらが正しい答えなのかはわかりません。

好き嫌いは、あるかもしれませんが、、、

もはや、正しいや間違いという判断基準では無いのかもしれません。一つ言える事が、死生観が生活、人生を色濃く表しているのです。彼らは自殺を考えてもおかしく無い様な絶望を味わっています。しかし、必死に生きれたのは自分だけの死生観を考え続けたからではないでしょうか。「死の欲動」を「死を考える欲動」に変換していたんだと考えます。

今、日本の教育は、みんな気付いている通り

民主主義でありながら全体主義が残り過ぎています。これは、自殺に繋がると考えます。何故なら上記で述べた様に、考えることは自殺の抑止力になるのです。全体主義は、酷く言えば

支配です。考える力を養ってはいません。ましてや、人生100年の時代に向いていません。全体主義は短期的には効果が出ますが長期戦には向かないからです。簡単に説明します。全体主義は言えば支配です。無理やり同じ方向を向いて一斉に行動すれば短期的には効果が出ます。

しかし、支配者がいなくなればどうでしょう。

今まで言いなりだったから、自分で考える力が身についていないという理屈です。

だから、学校教育には哲学のような答えがないものを考え抜き、自分の存在に意味を見出していく教育が必要だと考えます。今、人は生きる意味を探す様に、「すぐ効果が出る」、「この一冊で人生が変わる!」など、直ぐ効果が出て生きてる実感を得られそうな事象ばかり求めていると考えます。人生を死ぬまで最高にするには、効率的に明日成果が出るような事象より効率的にやっても30年掛かる様な目標、夢を持つ事が自殺予防には大切だと考えます!

 

最後に、その効率化は非効率化である可能性が高いですよ。

ご視聴ありがとうございました!

 

もし、、、もし、、、良ければ、、、

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タイトル 何故人は支配されるのか?です!

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